HOME > akamon lab ブログ > アーカイブ > 2024年6月アーカイブ

akamon lab ブログ 2024年6月アーカイブ

共通テストで7割の得点ってどれくらいのレベルなの?

共通テストで7割の得点を目指すための完全ガイド

共通テストで7割の得点ってどれくらいのレベルなの?

共通テストは、2021年から導入された入学試験制度です。センター試験と同様に、大学進学を目指す受験生にとって重要な一大イベントとなっています。では、この共通テストでの7割の得点は、一体どの程度のレベルなのでしょうか?

7割の得点を目指すことは、ある意味で絶妙なバランスを求められることを意味します。この得点は頑張れば達成できるという微妙なラインに位置します。もちろん、この得点を超えればさらに良いですが、その分だけ時間と労力を要することになります。逆にこの得点を下回ると比較的努力をせずに取れる可能性もあると言えます。努力がきちんと反映されるテストといったところでしょうか。

共通テストでの7割の得点を取ることは、一種の挑戦であり、努力と計画性が求められます。それでは、7割の得点を目指すことができれば、どのような大学に進学することができるのでしょうか?
aptDSC_1005.jpg

共通テストで7割取れれば目指せる大学

日東駒専は合格ラインギリギリ

共通テストでの7割の得点では、難関大学の合格はまず不可能です。目指せるのは中堅大学です。特に、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)は、7割程度の得点でも勝負になる大学です。学部によって多少の違いはありますが、7割を取れるのなら恐らくこの辺りの中堅大学が勝負の場所になるでしょう。

地方国立なら合格ライン

7割を取れるのなら、地方国公立を目指すという選択もあります。中には、医学部に合格できる大学も地方なら存在します。

  • 旭川医科大学
  • 岩手大学
  • 岡山大学
  • 広島大学
  • 静岡大学
  • 新潟大学

これらの地方の国立大学でも7割を取れれば合格は可能です。地方への進学を考えている人でも、いくつかの選択肢を持てるでしょう。

共通テストで7割取りたい人におすすめの勉強法

自分の現時点の学力を理解して勉強計画を立てる

7割を目指すのなら、まずは自分の現時点での学力をきちんと把握しましょう。そして、共通テストまでを逆算して勉強計画を立てます。共通テストで7割を取るためには、本気の勉強が必要です。がむしゃらに勉強するだけではなく、計画性を持って本気で勉強することで、効率良く7割に達することができるでしょう。自分で現時点の学力を理解できない場合は、学校や塾の先生に聞いてみてください。

7割取りたいなら8割を目指そう

共通テストで7割を取りたいなら、7割を目標にしてはいけません。7割を目標にしてしまうと、ギリギリの戦いになってしまいます。7割を取りたいのなら、その上の8割を目指す勉強をしましょう。目標意識をあえて7割よりも高く持つことで、7割に達する可能性を高められます。

難問にもチャレンジしなければならない

基礎だけの勉強では7割は取れません。応用はもちろん、多くの受験生が間違える正答率が低い問題にも正解できるような準備が必要です。基礎的な問題は絶対に取りこぼさず、このような難問をいくつか取れるようになると、点数はそれだけ伸びます。普段の学習から難しい問題にもチャレンジしておきましょう。

得意科目では絶対取りこぼさない

得意科目は大きな得点源になります。得意科目での取りこぼしは許されません。「得意科目でどれだけ取れるか?」というのは、共通テストで点数を積むために重要です。得意科目では8割以上の点数が取れれば、全体で7割により近づけます。

苦手すぎる科目があると厳しい

7割の得点が取れるかどうかは、得意科目だけではなく苦手科目の出来も大きく影響します。あまりにも苦手すぎる科目があるようなら、全体の点数は伸び悩んでしまいます。得意科目で8割、苦手科目で6割取れれば全体で7割に達しますが、5割も取れない苦手科目があると、さらに得意科目を伸ばさなければならなくなります。苦手科目を6割取れるようにする勉強をしたほうが、全体で7割を取れる可能性は高まります。苦手科目との付き合い方も大事です。

共通テストで7割を取る勉強法のポイント

基本を徹底的に身に付ける

共通テストで7割を取るためには、何より基本を徹底的に身に付けることが重要です。基本~標準レベルの参考書や問題集を用意し、例題と練習問題を繰り返し演習します。教科書に載っている重要用語は、自分で説明できる状態を目指しましょう。問題集は最低でも3回は繰り返し、自力で解けたか・正解できたか、復習が必要かという視点で問題番号に印をつけながら進めると効率的です。

ケアレスミスを防ぐこと

共通テストは制限時間の中で多くの情報を処理しなければならないため、ケアレスミスが起きやすいです。普段からケアレスミスを起こさない意識で勉強に取り組むことが大切です。問題文の読み間違いや勘違い、マークミス、時間不足による焦りからのミスなど、ケアレスミスを防ぐために日頃から注意しましょう。

各科目特徴を知る

共通テストは教科・科目によって出題傾向が異なるので、数年分の過去問題集や予想問題集をチェックし、具体的な特徴や形式の把握に努めます。過去問によって教科・科目特有の出題傾向をつかんだうえで、必要な対策を練りましょう。

志望大学に入るために必要な点を狙う

志望大学に受かるために共通テストで獲得すべき総合得点率を知り、それを目標とします。具体的な得点プランを決めることで、勉強法も定めやすくなります。苦手科目は基礎固めに力を入れ、得意科目については高得点を目指せるように問題演習を繰り返すといった対策が可能です。

時間配分に注意

共通テストに挑むうえで重要なのは時間配分です。設問文や資料など、読んで処理しなければいけない情報量が多いため、時間配分を誤ると失点の原因になります。時間配分を意識しながら日ごろの学習に取り組むことが大切です。

過去問を繰り返し解く

基礎問題を十分こなせる状態になったら、過去問題集や予想問題集などで応用力を身につけましょう。共通テストは設問文や資料など読み解く必要のある文章量が多いため、演習で慣れておくことが重要です。過去問を解く際は、入試本番と同じように制限時間を設けて取り組むことをおすすめします。

模試を受ける

共通テスト用の模試が各予備校から実施されています。本番の試験の感覚を掴むためにも何度か受験しましょう。


文理選択はどうする?大学の学部ってどう選べばいい?

大学選びのポイント:自分の未来を見据えて進路を考える

自己分析をしてやりたいことを明確にしよう

まずは、自分自身を振り返りましょう。学びたいもの、興味や関心のあること、将来つきたい職業が何かを考えてみてください。すべてに明確な答えを出す必要はありませんが、ぼんやりとしたイメージだけでも学部選びのヒントになります。

興味のある職業と必要な資格を調べる

具体的になりたい職業や就きたい仕事がある場合、そのために必要な資格や、どこでその資格が取れるのかを調べましょう。資格が必要ない職業でも、その仕事につながりそうな学部を考えてみてください。まずは医者になりたいなら医学部、弁護士になりたいなら法学部といったぼんやりした感覚で問題ありません。

文系か理系かを選ぶ

高校生が将来の進路を考えるとき、最初に出合う分岐点は文系or理系という選択肢です。例えば大学受験では、人文科学系や社会科学系は文系、自然科学系は理系」という枠組みで分類されています。しかし、大学に入ってからの実際の科学系の研究では、文系・理系という枠組みはあまり関係ありません。大切なのは、自分がどの学問に興味を持てるかです。
decision-5291766_1280.jpg

学部と学科の違い

学部と学科の違いを理解することは重要です。大学は一番大きな単位で、その次に学部、その次に学科や専攻と続きます。学部は大きな枠組みで、学科はその中の専門分野です。さらに細かく分類したものが専攻です。例えば、経済学部金融学科では、経済学部で経済を学び、その中でもより専門的な内容を金融学科で学ぶことになります。

学部・学科の調査

同じ名称の学部でも、大学によって設置されている学科は異なります。また、学科やゼミによっても学ぶ内容は変わります。自分の興味があることが学べるのはどこか、学部だけでなく学科やゼミの内容まで調べましょう。

公式HPやパンフレットのチェック

自分の興味に合致しそうな大学を見つけたら、その大学の公式HPやパンフレットをチェックしましょう。同じ学部や学科でも、大学によってカリキュラムポリシーや学生数が異なります。情報を比較して、自分に合いそうか、希望の条件を満たしているかを検討します。

オープンキャンパスに参加

オープンキャンパスは、大学の雰囲気を直接感じる絶好の機会です。学ぶ内容やカリキュラムに興味があっても、実際に行ってみると雰囲気が合わない場合もあります。受験を突破して入学した後、その大学で過ごす自分をイメージできるかどうかを考えましょう。

学部・学科が決まれば志望大学も決まる

自分が学びたいことが具体的になると、学部や学科も定まってきます。それにより、その学部や学科を設置している大学を検討できるようになります。

自分の興味関心を整理する

進路選びの出発点は、自分の興味関心を整理することです。スポーツが好き、音楽が好き、人と一緒に何かをするのが好き、ひとりで黙々と作業をするのが好きなど、どんな些細なことでも構いません。ノートに書き出したり、スマホのメモに記録したりして、自分が興味のあることを整理してみましょう。

将来の働き方をイメージする

将来どのような働き方をしたいか、どこで働きたいか、30歳、40歳になったときの自分をイメージしてみましょう。例えば、海外で活躍したい、独立開業したい、資格を取得して結婚出産後も働きたい、自分の趣味や生活を重視してオフタイムを充実させたいなど、それぞれ仕事に対する考え方や志向があるはずです。自分が将来どうなっていたいかをイメージして、そのために大学で何を学べばいいかを考えましょう。

友達や先輩の意見を参考にする

自分の考えだけではなく、友達や先輩の意見を聞いて参考にしましょう。友達とお互いの興味関心を話し合うことで、新たな気づきが得られることもあります。自分の興味関心を友達同士で開示し合い、広げてみることが大切です。

学び方をイメージする

大学では、幅広く学んでやりたいことを決めていくのか、将来の仕事をしぼって学びを決めるのかという2つの学び方があります。教養を身につけることが中心の学部もあれば、1年次から専門課程を学ぶ学部もあります。どちらの学び方をしたいかを考えることで、ある程度の学部にしぼることができます。

夢は変わることもある

進路を選ぶ際には、夢や目標が変わることもあると前向きに考えましょう。夢にしばられたり、職業にこだわりすぎたりせず、自分の興味関心や大事にしたいこと、将来どうなっていたいかを軸に進路を考えましょう。

進学費用について考える

国公立大学なのか、私立大学なのか、学部によって学費は異なります。また、家から通うのか、一人暮らしをするのか、海外留学したいのかによっても費用は異なります。進学費用について早めに保護者と相談し、奨学金制度の利用も検討しましょう。


自分の未来を見据えて進路を考えることは、人生の重要なステップです。興味関心を整理し、将来の目標に向かって適切な学部・学科を選びましょう。オープンキャンパスへの参加や友達・先輩の意見を参考にし、自分に合った進路を見つけてください。


高校生向け学習スタイルの確立と受験勉強のポイント

高校生向け学習スタイルの確立と受験勉強のポイント

高校の授業は中学よりも進度が速く、内容も難しくなります。授業についていけず落ちこぼれないために、1年生の早い段階で学習スタイルを定着させることが重要です。ここでは、効果的な学習スタイルの基本と、学年別の具体的な勉強法について紹介します。

学習スタイルの基本

高校での学習スタイルの基本は、予習→授業→復習です。予習をすることで、自分がわからない箇所を把握し、授業中に重点的に集中できます。授業後の復習で理解度を確認し、知識を定着させましょう。理解できない箇所があれば、先生に質問して早めに解決することが大切です。しかしこの予習が困難で大きな課題になります。akamon labでは予習をさせないスタイルで授業を進めていきます。予習が苦手な生徒はお問い合わせください。

高校1・2年生の学習の進め方

主要3教科の早めのスタート

高校1・2年生の時点では、志望校が決まっていない人も多いですが、英語・国語・数学の基礎をしっかり固めておくことが重要です。これらの教科は短期間で成績アップが難しく、一度つまずくと挽回が困難です。基礎が固まっていれば、進路変更にも対応しやすくなります。ここで主要な国数を捨てると理系文系どちらに進んでも国公立大学への進学が厳しくなります。

理科・地歴公民の勉強の始めどき

多くの受験生は、高校3年生になってから本格的な受験準備を始めますが、特に国公立大学志望の人は、高校2年生の夏には理科や地歴公民の勉強を始めるべきです。勉強期間が短くなると浪人生との差が大きくなります。主要3教科以外も早めに基礎を固めておきましょう。

高校3年生の学習の進め方

夏までの基礎固めと問題演習

高校3年生の夏までは、基礎固めに力を注ぎましょう。この時期までに苦手科目を克服し、基礎を完成させることが大切です。夏休み中は、基礎の完成、不得意科目の集中対策、発展的内容の習得、得意科目の強化、実戦演習などをテーマに課題をクリアしていきましょう。夏休み明けまでに志望校の過去問を少なくとも1年分解き、出題傾向をつかんでおくことが必要です。

秋以降の入試対策

秋以降は、基礎を土台に応用力・解答力を養成していきます。学校や予備校の授業内容を確実に理解し、入試レベルの問題演習を通じて実戦的な解答力を身につけましょう。共通テスト対策も早めに取り組み、点数を取りこぼさないようにしましょう。

冬以降の実戦演習

冬以降は、本番を想定した実戦演習に取り組みます。過去問などを使い、志望校の出題傾向に合わせた対策を行いましょう。共通テストが終了した後は、結果に振り回されずに志望校に特化した勉強を進め、合格を確実にしましょう。

学年別の大学受験勉強の流れ

高校1年生

  • 基礎的な内容の学びを意識
  • 部活動と両立しながら毎日少しずつ勉強する習慣を身につける
  • 文理選択を考える

高校2年生

  • 志望校や志望学部を具体的に決める
  • 得意・不得意を明確にし、苦手克服の計画を立てる

高校3年生

  • 部活動を引退した夏以降から問題演習を中心に行う
  • 過去問を解き、模擬試験を受けるなどで応用力を身につける
  • 受験本番までスケジュールを詰め、計画的に勉強を進める

効率的な受験勉強のポイント

  1. 勉強に集中できる環境をつくる:勉強に集中できる環境を整え、無駄なものは置かないようにしましょう。
  2. 勉強を習慣化する:毎日勉強する習慣をつくり、塾や自習室を活用するのも効果的です。
  3. スモールステップを意識する:小さな目標を設定し、達成を積み重ねることでモチベーションを維持しましょう。

まとめ

高校1年生から計画的に勉強を始めることが、大学受験の成功への近道です。基礎をしっかり固め、スモールステップで目標を達成していくことで、確実に合格へと近づきます。効率的な学習スタイルを身につけ、受験勉強を効果的に進めましょう。


獣医学部と医学部って似ているけどどれくらい違うの?

獣医学と医学の違い:どちらを選ぶべきか?

獣医学の基礎と目的

医学部と同じように医療に携わると多くの人が思っている獣医学部ですが、もともと獣医学は家畜を利用管理することを目指した学問であり、農学の分野に含まれます。多くの大学で農学部の中に獣医学科が設置されていることからも、その背景が分かります。獣医学部では「動物の医療」を学ぶ一方で、「畜産利益の維持増進法」を学ぶことが根本にあります。実際、学部の授業では「犬猫」などのペット以上に「牛馬豚鶏」の家畜について学ぶ時間が多く設けられています。生命としての動物だけでなく、食肉の衛生管理など生きた動物に関わらない分野も重要です。そのため、「医療」だけに興味がある人には退屈に感じることもあります。医学部においては食肉について学ぶことはほぼありませんが獣医学部は農学的な畜産要素も多く、医学部を諦めて獣医学部を志望する場合は、この点を理解してから決めるべきです。

医学部と獣医学部の主な違い

医学部と獣医学部は共通点もありますが、将来のキャリアや入試難易度、社会人になった後の年収など多くの面で異なります。

学習内容やカリキュラム

医学部では、内科(循環器、消化器、呼吸器、腎臓、血液、内分泌、神経)や外科(循環器、消化器、呼吸器、内分泌)など、さまざまな科目について学びます。また、最先端の設備が整った大学が多く、臨床教育が充実しています。

獣医学部では、獣医学、畜産学、食品科学、衛生管理などを学びます。獣医学部のカリキュラムも医学部と似た部分はありますが、臨床については動物を対象とし、食品管理や食料供給を目的とした家畜の管理法なども学びます。

将来のキャリア

医学部の卒業生の多くは、病院で診療する勤務医や開業医、研究施設で医療に関する研究を行う研究医、特定の企業に所属する産業医などさまざまな進路があります。医師は人に対して診療や治療を行い、医療行為において裁量権が大きいのが特徴です。

獣医学部の卒業生は、動物病院で臨床医として働くほか、公務員として食品安全管理や民間企業での衛生管理業務に就くことが多いです。臨床医とならない場合は、食品の安全管理や安定的な食料供給の使命を負うことが大きな特徴です。

年収

医学部
卒業生の平均年収は約1,200〜1,800万円程度と非常に高いです。人の命を扱うため非常に重い責任を負っていることが年収の高さの理由です。

獣医学部
卒業生の平均年収は、勤務獣医師の場合で500〜600万円程度です。医師に比べると半分以下であり、仕事内容もハードですが、社会的な需要も高く重要な職業です。しかし医学部のような超高額な年収は期待できません。大学の学費も高額ではありますが余裕で回収できる医学部とはやや差があるでしょう。

獣医学部の難易度

獣医学部の難易度が高い理由は、獣医学部がある大学の数が少なく倍率が高いことが挙げられます。日本には獣医学部を持つ大学が17校しかなく、医学部の80校以上に比べると非常に少ないです。そのため、倍率が高くなり、難易度が上がります。また、併願できる大学が少ないため、難易度が高くなる要因となっています。

進学を考える際の注意点

獣医師になりたいという強い志がある場合は、獣医学部を目指すことに何か壁を感じても乗り越えられるでしょう。しかし、漠然とした夢や理想だけで獣医学部を目指すのは難易度が高いため、動物看護師やトリマーなど他の動物に関する仕事も視野に入れることをおすすめします。

まとめ

医学部と獣医学部はそれぞれ異なる特徴を持っており、将来のキャリアや年収、学習内容などで違いがあります。進学を迷っている方は、きちんと両学部の違いを把握したうえで、自分の志向や目標に合わせて進路を決めることが大切です。安易な考えで志望学部を決めることは避け、十分な情報を収集し、慎重に検討しましょう。


日米の大学の違いについて

日本とアメリカの大学: 入学の難しさと卒業の容易さの違い

日本の大学は入学が難しく卒業が比較的容易であるのに対し、アメリカの大学はその逆であると言われます。この違いの背景には、両国の教育システムと経済的な仕組みが大きく関わっています。ここでは、その違いについて詳しく探ってみましょう。

アメリカの大学の経済的システム

アメリカの大学は、「数名の卒業生の学費を複数の生徒が払うシステム」と揶揄されることがあります。具体的には、次のような仕組みです。

  1. 初年度の授業:

    • 多くの大学では、一、二年生は大講堂で講義を受け、大学院生が授業を教えます。授業料は高く設定されており、クラス変更も最初の一週間を過ぎるとできません。この段階で、大学は多くの学生から収入を得ます。
  2. 上級生の授業:

    • 三年目以降、教授が直接教えるようになり、クラスサイズは小さくなります。ディスカッションやプロジェクト発表など、小人数での学習が求められ、学生一人当たりのコストが増加します。結果的に、上級生の質の高い教育を維持するためには、多くの下級生からの授業料が必要となります。

日本の大学の特徴

日本の大学は、主に国立大学、公立大学、私立大学の三つに分類されます。私立大学の学費は高めに設定されており、それぞれの大学は独自のカリキュラムや方針を持っています。

  1. 入試制度:

    • 日本の大学の入試は非常に競争が激しく、多くの受験生が厳しい試験を通過する必要があります。これに対して、卒業は比較的容易であり、試験や課題も一定の努力で乗り越えられることが多いです。
  2. 教育内容:

    • 講義や授業は出席が重視され、課題の量は講義によって異なります。試験は中間や学期末に行われることが多く、短期間の集中的な勉強で成績を上げることが可能です。

入試と卒業の難易度の違い

アメリカ

アメリカの大学は入学が比較的容易で、卒業が難しいとされています。これは、次のような理由によります。

  • 入学基準:

    • 高校時代の成績、エッセイ、推薦状、課外活動、面接、テストの6つの要素(The Significant Six)を総合的に評価します。入試のような一発勝負ではなく、継続的な努力が求められます。
  • 卒業基準:

    • 授業の予習復習や課題の提出、グループプロジェクトなど、持続的な学習が必要です。授業参加も積極的に求められ、卒業には高いハードルがあります。

日本

日本の大学は入学が難しく、卒業が比較的容易であると言われます。

  • 入試の難しさ:

    • 入試は一発勝負であり、受験生は多くの科目を短期間で集中的に学ぶ必要があります。このため、受験生には高いストレスと努力が要求されます。
  • 卒業の容易さ:

    • 入学後の学業は比較的安定しており、一定の出席率と課題の提出、試験の合格で卒業が可能です。

結論

日本とアメリカの大学は、その入試制度と卒業基準に大きな違いがあります。アメリカの大学は入学が比較的容易であるものの、卒業には持続的な努力と高い学業成績が求められます。一方、日本の大学は入学が難関であり、受験生に高い学力が要求されますが、入学後の卒業は比較的容易です。両国の教育システムの違いは、各国の文化や経済状況、教育の目的によって形成されています。


MARCH理系数学の難易度とは?

akamon lab

MARCH理系数学の難易度とは?

MARCHの理系数学は難易度が高いことで知られています。基礎ができているのは当然として、各単元が合わさった融合問題も出題されます。しかし、才能がないと合格できないわけではありません。正しい順序で勉強すれば、十分合格点は狙えます。

MARCHの大学ごとの数学難易度

明治大学

明治大学の数学は基本的に簡単ですが、合格するためには9割近くの得点が必要です。明治大学理工学部の学部別入試では、大問が3題出題され、第1問がマーク型、第2問と第3問が空欄に適切な数式を入れる形式です。第1問は別テーマの4つのブロック(微分法、高次方程式、確率、ベクトル)に分かれており、教科書の章末問題までしっかり解ければ対応可能です。第2問と第3問は数Ⅲの標準的な問題で、しっかりとした計算力が必要です。

青山学院大学

青山学院大学の数学は標準的な難易度で、明治大学よりは難しいですが、MARCHの中では比較的簡単な部類に入ります。青山学院大学理工学部A方式では、大問が5題出題され、2問がマーク型、3問が記述型です。特に定積分と数列の漸化式から数列の極限を求める問題が出題されます。標準的な問題をしっかり解く力が求められます。

立教大学

立教大学の数学は標準的な難易度で、融合問題が特徴です。立教大学理学部試験では、数学科は大問4題、他学科は大問3題が出題されます。大問1は数値のみ解答する形式で、大問2と大問3は標準的な記述型です。標準的な問題を正確に解く力を身につければ、合格点に到達できます。

中央大学

中央大学の数学は難易度が高く、簡単な問題と難しい問題の配点があまり変わりません。中央大学理工学部の学部別選抜試験では、大問が4題出題され、2問が選択型、2問が記述型です。記述問題も標準的なものから難易度が高いものまであります。簡単な問題を確実に解くことが重要です。

法政大学

法政大学の数学は普通の難易度で、すべてマークシート形式で解答します。法政大学理工・情報科学部のAⅠ方式では、大問が5題出題され、共通テストのように数字を入れる問題と選択肢から解答を選ぶ問題が混ざっています。典型的な問題が多いですが、過去問で慣れておく必要があります。

数学難易度ランキング

MARCHの数学難易度ランキングは次の通りです。

  1. 中央大学
  2. 立教大学
  3. 法政大学
  4. 青山学院大学
  5. 明治大学

このランキングは、問題の難易度だけでなく、合格のしやすさや受験者のレベルも考慮しています青山学院大学、明治大学は偏差値が高いにも関わらず解きやすい構成になっています。きちんと勉強すれば満点も可能で良問といえるでしょう。中央大学は問題自体に独特のクセがあり中央大学専門の対策が必須です。そのためやや難しいと言えます。中央大学はマーク型の問題設定が難しく、記述問題も高い難易度があります。

MARCH数学の入試問題の傾向

明治大学 微分・積分、三角関数、ベクトルの範囲がよく出題され、9割の得点が必要です。

青山学院大学 大問が4~5つ出題され、頻出範囲は微分・積分、ベクトルです。

立教大学 微分・積分、三角関数が頻出で、複合問題が出題されます。

中央大学 大問4つが出題され、半分くらいは難易度が高いです。取れる問題を確実に取ることが重要です。

法政大学 微分・積分が毎年出題され、数Ⅱ・Bがほとんどです。

MARCH数学の勉強法

基礎を固める 基礎をしっかり固めてから標準問題に取り組むことが重要です。基礎を理解せずに進むと、取り返しがつかなくなります。

5分考えてもわからない問題は解答を見る 時間を有効に使うため、5分考えてもわからない場合は解答を見て理解しましょう。

復習を重視 何度も復習して知識を長期記憶に定着させることが重要です。問題を分類し、何度も解くことで解けない問題をなくしましょう。

結論

MARCHの理系数学は難易度が高いですが、正しい勉強法で取り組めば十分合格点を狙えます。基礎をしっかり固め、復習を重視し、問題演習を繰り返すことで合格を目指しましょう。


大学受験するならまず目指すMARCH!どんな大学?

akamon lab
MARCH大学群とは?

MARCHとは?

MARCHとは、首都圏にキャンパスを構える「明治大学(M)」「青山学院大学(A)」「立教大学(R)」「中央大学(C)」「法政大学(H)」の5つの大学を指します。これらの大学の頭文字を取ってMARCHと呼ばれています。MARCHは、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学に次ぐ難関大学としても知られています。

この名称は関東圏内の大学を指す言葉として全国的に使用されており、「明青立法中(めいせいりっぽうちゅう)」と呼ばれることもあります。しかし、大学間での特別な交流や競争はあまりなく、スポーツ対抗戦などが行われる程度で交流はほとんどありません。早慶のように互いを意識してバチバチやっているわけではなく早慶戦は在校生になる通過儀礼というようなイベントもありません。

MARCH各大学の特徴と難易度

明治大学(M)

明治大学は30,000人以上の学生が在籍する首都圏有数の総合大学で、和泉、駿河台、中野、生田の4つのキャンパスを持っています。学業に力を入れる一方で、部活動にも力を注いでおり、2017年の六大学野球で野球部が優勝するなどしています。政治経済学部の偏差値は60~65程度です。理系は生田という神奈川県川崎市にある僻地で学びます。立地はまだギリギリ都市部へ行ける環境ですがキャンパスは山の上にありとんでもない急坂を毎日毎日昇らないといけません。理工学部の明大生はここで文系にはない足腰を身につけます。

青山学院大学(A)

青山学院大学は、MARCHの中でも特にオシャレなイメージが強い大学です。青山キャンパスと相模原キャンパスの2つのキャンパスを持ち、人文系学部は青山、理工系学部は相模原にあります。ミスコンで有名ですが、学業面でも高い評価を得ています。国際政治経済学部の偏差値は62.5~65、文学部は55~67.5、教育人間科学部は60~62.5程度です。MARCHの中では理系もそこそこ力を入れており一定の地位がありますが建築学部などが存在していません。こちらも理系は相模原キャンパスで学びます。一限終わりに青山の町でサラダを食べながら談笑し夕刻には優雅にアフタヌーンティーに勤しむ華やかな文系の学生とは異なりますが相模原は青山にはない広大なキャンパスを持ち、かつ非常に綺麗で清掃も行き届いており、特にチャペル前の芝生は毎日庭師を入れて手入れされており圧巻です。しかしそのためか学費がやや高めです。クリスマスシーズンはキリスト教の学校らしくクリスマスツリーを作成したりプロジェクションマッピングなどで盛大に彩られます。また青山学院といえば箱根駅伝が有名で毎日相模原キャンパス中を駆け回るランナーとすれ違えます。駅伝シーズンにはテレビカメラが訪れインタビューを受けている原監督が見られます。ジムも併設されており一般の学生も安い利用料金で使用できます。プロ野球選手も多く輩出していて昨年もドラ1で二人指名されました。キャンパス内に大きな野球場があります。

立教大学(R)

立教大学は1922年に創立され、約20,000人の学生が在籍しています。池袋と新座の2つのキャンパスを持ち、新座キャンパスには現代心理学部、観光学部、コミュニティ福祉学部があり、他の学部は池袋キャンパスにあります。立教大学の特徴は女子生徒数が多いことで、経営学部と異文化コミュニケーション学部の偏差値は62.5~65程度です。理系もありますが理学部系がいくつかある程度であまり人数が多くありません。しかし理系には珍しい都市部での文理共同キャンパスということもあり仮に理系に進んでも理系とは思えない華やかなキャンパスライフを送ることができます。こちらもキリスト教の大学らしくクリスマスにはツリーが飾られるなど才色兼備な大学といえるでしょう。

中央大学(C)

中央大学は1885年に法律学校として設立され、多くの優秀な弁護士や裁判官を輩出しています。多摩と後楽園にキャンパスを持ち、文系学部は多摩、理系学部は後楽園に配置されています。法学部と総合政策学部の偏差値は60~65程度です。中央大学は他の大学と異なりなぜか文系が多摩の山の中、理系が後楽園の大都会にあります。そのため文系の人からはあの田舎の中央か…と思われたりしますが理系の人は華やかなキャンパスライフを送れます。東京ドームが近いので帰りに野球を見るもよしドームシティの遊園地でデートするもよしの好立地です。文系学部は特に法学部が圧倒的な権威をもち偏差値も高いです。一時は法学部に行くなら早慶よりも上といわれるほどでした。1980年代末までは早稲田以上の実績で日本2位の司法試験合格者数を誇っていた名門学部です。

法政大学(H)

法政大学は28,000人の学生が在籍し、15の学部と3つのキャンパス(市ヶ谷、多摩、小金井)を持ちます。市ヶ谷がメインキャンパスで、全国的に知名度が高く、留学生も多いです。法学部と国際文化学部の偏差値は60~62.5、文学部は57.5~65程度です。理系は基本的に小金井キャンパスですが建築学部のみデザイン学部が市ヶ谷にあり都市部で学べます。しかしメインキャンパスからは川を挟んで少し離れたところにあるためそこまで文系の煌びやかなキャンパスライフには肖れていません。法政大学までくると偏差値がやや落ちてくるため法政大学に行くなら四工大(芝浦、都市大等)に行く方がいいといわれたりもします。知名度の法政か理工特化の四工大かで好みが分かれます。また文系ながら山奥も山奥にある多摩キャンパスですが昨今の都心回帰運動により市ヶ谷キャンパスへの移動計画があります。東京都の条例との兼ね合いがあるためまだ未確定ですが今後大学生になる人は期待しておいていいでしょう。こちらもスポーツにも力を入れており明治、立教とともに六大学野球に所属し早稲田と最多優勝数を争っています。

別名:GMARCHとSMART

「MARCH」に学習院大学(G)を加えた6校を「GMARCH」と呼ぶこともあります。また、「MARCH」に上智大学(S)と東京理科大学(T)を加えた「SMART」という呼称も登場しました。上智大学は英語名のSophia Universityの頭文字を取っていますが、GMARCHほどの普及は見られません。これには上智大学は英語名のSophia Universityの知名度が低すぎるという点があり上智=Sというイメージがわかないことが一因とも言われます。GMARCHのGが上智でしょ?と勘違いしている人もチラホラ。東京理科大学(T)はその名のごとく文系学部がないため文系の人はそもそも絶対にSMARTを使わないことから絶対数が少なくなることもあるでしょう。MARCHのように偏差値順にも並んでおらず省かれたCHからは反感を買うため広がりません。

MARCHは就職にも有利

就職活動において、多くの有名企業や大企業は学歴フィルターを設けており、MARCH以上の大学に在籍していることが選考の条件となる場合が多いです。これにより、MARCHの学生は選考の対象となりやすく、内定を得る確率が高くなります。大体の大企業もMARCHを出ていればしっかり人となりを見て面接をしてくれるので東大や早慶とも引けを取らずに戦うことができます。東大であろうがMARCHであろうが書類選考を超えてしまえばあとは本人次第です。大学名はプラスに作用するでしょう。

まとめ

MARCHの各大学は全国的にもその名を知られており、受験生から高い注目を集めています。MARCHの大学に合格するためには高い競争率を突破する必要がありますが、適切な努力と対策で目指すことは十分可能です。MARCHを志望する受験生の皆さん、頑張ってください!


大学受験で成功を収めるために必要な勉強は?

akamon lab
大学受験を成功させるために知っておくべき3つのポイント

大学受験で成功を収めるためには計画的かつ効果的な学習が不可欠です。この記事では、受験に失敗しがちな原因とその対策について詳しく解説します。

1. そもそもの勉強量が足りない

どんな受験生でも、学習内容を習熟・定着させるためには相応の時間が必要です。勉強量が確保できていないと、受験での成功は難しいでしょう。当たり前なことですが全体の勉強量が不足している人には以下の特徴があります。

志望校が決まっていない

志望校が決まっていないと、重点科目が定まりません。志望校によって入試科目や配点は異なるため、重要な科目を絞り込んで学習することが大切です。志望校を決めることで、学習への意欲が増し、受験勉強の方向性が明確になります。志望校選びは受験勉強の第一歩です。

生活習慣・勉強習慣が不規則

「勉強しなければならないのは分かるが、やる気が起きない」という悩みを抱える高校生は多いです。精神状態と身体状態は密接に結びついているため、まずは体調を整え、十分な睡眠を確保しましょう。夜更かしせず、規則正しい生活を送ることが、勉強の効率を高める第一歩です。

勉強を量でとらえている

勉強は時間ではなく、内容で勝負です。1時間勉強すること自体が目的ではなく、その1時間で何を学び、どれだけ理解したかが重要です。効率の悪い勉強はモチベーションの低下を招きます。質の高い勉強を心がけましょう。

2. 依存体質が強い

学校や塾の先生に相談することは良いですが、周囲に流されやすい人は成功しにくいです。参考書や問題集を頻繁に変える人も要注意です。勉強の質は、自分のやり方次第で大きく変わります。自分に合った教材を見つけ、継続して取り組むことが大切です。

勉強時間は長ければ良いわけではない

集中力を持続できるのであれば、長時間勉強することは有利ですが、現実問題としてそれは難しいです。無理して長時間勉強しようとすると、疲れがたまり、効率が落ちてしまいます。自分に合った勉強時間を見つけ、ペースを保って持続的に勉強しましょう。

参考書・問題集の選び方

たくさんの問題集に手を出すのではなく、自分のレベルに合ったものを選び、繰り返し取り組むことが重要です。各レベルに対して1冊ずつ選び、それを何周もすることで知識を定着させましょう。問題集の選び方として、見やすいレイアウトや解説の詳しさを重視しましょう。

3. 質の高い勉強ができていない

質の高い勉強を追求しなければ、学力の向上は見込めません。勉強の質はやり方次第で大きく変わります。以下の点に注意して、質の高い勉強を心がけましょう。

基礎より演習に力を入れている

基礎が固まっていなければ、入試レベルの問題は解けません。難問とされる問題も、基礎的な知識・解法の組み合わせで解ける場合がほとんどです。基礎をしっかり固めることが、大学受験の成功への近道です。

学習計画が適切ではない

ゴールから逆算して学習計画を立てることが重要です。行き当たりばったりの勉強や、細かすぎる計画は失敗のもとです。適切な学習計画を立て、実行に移しましょう。

勉強する習慣が身に付いていない

勉強習慣が身に付いていない人は、勉強量が不足しがちです。スマートフォンやマンガなど、誘惑に負けずに勉強する習慣を身につけましょう。

苦手科目を放置

苦手科目対策を怠ると、受験校の選択肢が狭まります。短期間で苦手を克服するのは難しいため、早めに対策を始めましょう。

素人からのアドバイスに頼っている

同級生や大学生など、受験の「プロ」ではない人のアドバイスはあてになりません。指定校推薦やAOでいい大学に入っている人の言うことを聞いても大学一般入試には役に立ちません。受験したひとでもたまたま受かってしまったケースもおおくしっかりとしたノウハウが形成されていないケースがほとんどです。大学生バイトやっている塾や予備校ではなく、プロの予備校講師の利用を検討し、プロからのアドバイスを受けることで、効率的に学習を進めましょう。

まとめ

大学受験を成功させるためには、計画的かつ効率的な学習が不可欠です。勉強量の確保、依存体質の克服、質の高い勉強の追求を心がけましょう。自分に合った学習方法を見つけ、持続的に取り組むことで、志望校合格を目指しましょう。


東京都立大学の学費が無料になる?

東京都立大学の学費制度が変わります!

2024年度から、東京都立大学の学費制度が大幅に変更されます。この変更により、学費免除の対象者の拡大や、入学料・授業料の違いが明確に示されることとなりました。この記事では、具体的な学費一覧や無償化の内容、他大学との比較を通じて、東京都立大学の学費制度の新たな魅力について解説します。

2024年度からの新制度

2024年2月8日時点では、東京都民で世帯収入910万円未満が学費免除の対象となっています。しかし、この年収制限を撤廃するかどうかの議論が進行中で、さらに無償化の対象が拡大する可能性があります。

東京都立大学の学費一覧

東京都立大学の学費は、学生の生計維持者の在住場所と世帯の収入額によって異なります。以下に、具体的なパターンを紹介します。

(1) 都内在住で年収910万円未満の世帯

  • 入学料: 141,000円
  • 授業料: 無料

授業料は無料ですが、入学料は発生します。

(2) 都内在住で年収910万円以上の世帯

  • 入学料: 141,000円
  • 授業料: 520,800円

都民であるため入学料は半額ですが、授業料の減免は適用されません。

(3) 都外在住者

  • 入学料: 282,000円
  • 授業料: 520,800円

都民以外は世帯収入に関係なく、入学料も授業料も正規の額となります。

入学考査料は17,000円で、世帯年収や在住場所によって変わりません。
都立大ということもあり都民のほうが優遇措置が多くあります。しかし立地的には八王子の相模原寄りに存在するため神奈川の実家から通学している学生も多く存在します。
都民の優遇を得られなくとも他の私大に行くよりは安く済みます。

授業料の無償化について

少子化対策の一環として、2024年度から東京都立大学で授業料の減免制度が導入されます。新制度では、授業料が免除となる世帯収入の規定が478万円未満から910万円未満に変更され、対象世帯が拡大されました。

授業料の例

  • 都民規定年収(910万円)未満: 入学考査料や入学金は発生しますが、授業料は0円。
  • 都民規定年収(910万円)以上: 1年間の授業料は520,800円。ただし、学生本人に加えて2人以上の23歳未満の子どもを扶養している場合は、年収910万円以上でも授業料の半額が免除。
  • 都民以外: 1年間の授業料は520,800円で、無償化は適用されません。

国立大学やGMARCHの学費・授業料との比較

東京都立大学の学費を他大学と比較すると、学費の抑制効果が明確になります。

国立大学

  • 入学考査料: 17,000円
  • 入学料: 282,000円
  • 授業料: 535,000円

法政大学

  • 入学考査料: 18,000円(共通テスト利用)、35,000円(一般入試)
  • 入学料: 240,000円
  • 授業料: 831,000円

青山学院大学

  • 入学考査料: 18,000円(共通テスト利用)、35,000円(一般入試)
  • 入学料: 200,000円
  • 授業料: 832,000円

学費も受験も情報戦です!

学費に関する情報をしっかり収集することで、受験生やその家族は多大な経済的負担を軽減できます。東京都立大学の授業料の無償化は、特に都民にとって非常に有利な制度です。この情報を活用し、賢く進学を目指しましょう。ただしその分競争が熾烈となり大学の倍率や偏差値が上がってしまう可能性があります。
都立大は学科によっては国公立のように共通テストで全科目受ける必要がないためその点でも倍率が上がりやすいです。
学科によって必要な科目も異なるため自分の行きたい学部についてよくリサーチしましょう。

東京都立大学の新しい学費制度は、多くの学生とその家族にとって、進学のハードルを下げるものとなるでしょう。これからの受験生はこの制度をよく理解し活用しましょう。


東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、「東京科学大学」が設立

東京科学大学設立:東京医科歯科大学と東京工業大学の統合がもたらす新たな未来

2024年10月1日、東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、「東京科学大学」が設立されます。この歴史的な統合は、国立大学法人法の一部を改正する法律が成立したことにより実現しました。

新たな大学の在り方を創出する統合

東京医科歯科大学と東京工業大学は、それぞれの分野で長い歴史と実績を誇ります。東京医科歯科大学は医学と歯学の分野で、東京工業大学は工学、理学、情報理工学、生命理工学、環境・社会理工学の幅広い分野で教育・研究を行ってきました。両大学の強みを生かしつつ、新しい大学の在り方を模索することで、これまで以上に社会貢献を果たすことが期待されています。

特に、東京科学大学は地球環境の悪化、新興・再興感染症、少子・高齢化といった現代の課題に対処するために、広範な学知と技術を結集し、社会に大きな役割を果たすことを目指します。

医工連携による新たな挑戦

東京科学大学の設立に先立ち、両大学は「医工連携」を進めています。認知症やがんなどの次世代薬の開発を目指す共同研究組織「中分子創薬コンソーシアム」を設立し、既存の薬では治療が難しい病気に対する次世代薬の開発を加速させる予定です。大手製薬企業との協力を呼びかけ、両大学の創薬研究者ら最大100人の参加を目指しています。

東京科学大学の特色

1. 東京工業大学の特徴

東京工業大学は、日本の国立大学の中でも工学系のトップランクに位置づけられ、特に工学部門では世界的にも高く評価されています。主な強みとしては、産業界との連携を通じた実践的な教育と研究の推進、そして国際的な交流と協力の積極的な推進が挙げられます。

2. 東京医科歯科大学の特徴

東京医科歯科大学は、医学部と歯学部を中心に、医療に関連するさまざまな分野で高度な教育と研究を行っています。特に、先端医療技術や治療法の研究が盛んで、がん治療、再生医療、遺伝子治療などの分野で優れた成果を上げています。

新たな教育プログラム

統合により、東京科学大学では「医歯理工融合教育プログラム」が導入されます。2025年前期からは、学生が自らの興味・関心に応じて、各分野の授業科目を相互に履修することが可能となります。これにより、医学・歯学と工学の知識を融合させた新たな教育が提供されます。

受験生に影響は?

現時点で受験生に大きな影響はないでしょう。大学名が変更になることによりニュースが流れ多少受験生が変動するくらいだと思います。
特段気にせず例年通りに準備をすればいいでしょう。
 

まとめ

東京科学大学の設立は、教育・研究の新たなステージを切り開く重要な一歩です。医歯学と工学の融合により、現代社会が直面する複雑な課題に対応するための革新的なアプローチが期待されます。学生・教職員の育成環境および教育研究環境の充実を図りながら、東京科学大学は社会と共に未来を切り開いていきます。


12

« 2020年4月 | メインページ | アーカイブ | 2024年7月 »

このページのトップへ