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大学の入試方法について知ろう

国公立大学の入試方法について知ろう

国公立大学の入試は、一般的に「一般選抜」、「学校推薦型選抜」、そして「総合型選抜」の3つの方式に分けられます。ここでは、それぞれの選抜方式について詳しく見ていきましょう。

一般選抜

国公立大学の一般選抜は、共通テストと個別学力検査(二次試験)の結果を総合して合否が決まります。共通テストは毎年1月に行われ、国語、数学、英語、理科、社会の5教科7科目が一般的です。理系の受験生は、英語、数学(Ⅰ・Ⅱ)、理科(2科目)、国語、地歴公民(1科目)を、文系の受験生は、英語、数学(Ⅰ・Ⅱ)、国語、理科(1科目)、地歴公民(2科目)を受ける必要があります。

個別学力検査(二次試験)は、各大学が独自に実施し、記述・論述中心の問題が多く出題されます。前期日程と後期日程で出題傾向が異なり、前期日程では教科試験が中心、後期日程では小論文、面接、総合問題など多様な出題形態が見られます。

一部の国立大学や医学部医学科では、共通テストの成績が一定基準に満たない志願者を不合格とする二段階選抜が行われることがあります。この制度は、志願者数があらかじめ決められた倍率を超えた場合に実施され、共通テストの成績が基準を満たした志願者のみが二次試験を受けることができます。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、高校の校長の推薦状が必要で、一般選抜の前に行われます。多くの大学で「学習成績の状況4.0以上」などの高校時代の評定平均値を出願条件として設けています。2021年度からは、口頭試問や資格・検定試験などで学力を評価することが必須となり、共通テストを合否判定に用いる国公立大学も増えています。
しかし枠は非常に少なく私立の指定校推薦のように合格が担保されているものではありません。ここだけに狙いを定めるのは厳しいのが現実でしょう。

総合型選抜

総合型選抜は、書類審査や面接、小論文などで、受験生の大学で学ぶ意欲や学問への適性などを問います。近年では、共通テストを課す大学も増えており、学力も重視される傾向が強まっています。出願時に提出する資料や試験内容が大学によって大きく異なるため、事前準備が重要です。

私立大学の一般入試について知ろう

私立大学の一般入試は、共通テストの受験を必須とせず、各大学が独自に実施する試験です。理系では英語、数学、理科の3~4科目、文系では英語、国語、地歴公民または数学の3科目を課すことが一般的です。共通テストを利用する入試もあり、結果を基に合否が決定されます。

私立大学の試験はマークセンス形式が中心ですが、上位私大では試験時間が短く、深い学力が求められるため、簡単ではありません。受験スケジュールは大学によって異なるため、日程が重ならなければ複数の大学を受験可能です。

指定校推薦

指定校推薦は高校での成績順でとることのできる推薦入試です。大学側が求める評定と出席日数をクリアして学校内の推薦枠を取ることができれば面接でよほど奇をてらった行動をしなければ合格します。学校内での成績を高く維持してきたご褒美的な受験にもなります。初めから指定校推薦狙いであえてレベルが低めの高校に行く選択をする人もいます。しかしその年の生徒層やすべての定期テストで高得点を求められ、その他提出物、出席、先生からの評価などすべてにおいて高レベルを求められるため、ある意味通常の大学受験よりも難しい側面があるとも言えます。

入試のスケジュールと注意点

国公立大学の入試は、前期日程、中期日程、後期日程に分かれています。前期日程では多くの教科試験が課され、後期日程では小論文や面接が中心となることが多いです。同じ日程で複数の大学を受験することはできず、前期日程で合格すると後期日程の大学には合格対象から外れます。

一方、私立大学では入試日程が大学ごとに異なり、複数の大学を受験することが可能です。ただし、受験料がかかるため、よく検討してスケジュールを決める必要があります。

まとめ

国公立大学と私立大学の入試制度は異なる点が多く、それぞれに合った準備が必要です。国公立大学の入試は広範な学力が求められ、私立大学の入試は特定の科目に深い学力が求められます。どちらの方式を選ぶにしても、早めの準備と計画的な勉強が重要です。受験生は自分の目標に合った学習戦略を立て、合格を目指して頑張りましょう。


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