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大学と学部別の平均年収ランキング:医・歯・薬学部がトップに君臨する理由

大学と学部別の平均年収ランキング:医・歯・薬学部がトップに君臨する理由

大学の学部別平均年収ランキングでは、医・歯・薬学系学部が第1位を獲得しています。この背景には、メディカル業界全体の高収入が反映されています。医師、薬剤師、臨床開発などの医療系専門職への就職率が非常に高いことが、医・歯・薬学部の平均年収の高さを支えています。

学部別平均年収ランキングトップ3

第1位:医・歯・薬学系学部

医・歯・薬学系学部出身者の平均年収は509万円です。医療系専門職は高収入を誇り、そのため、これらの学部を卒業した人々が高い平均年収を得ることが一般的です。

第2位:理・工学部

理・工学部は第2位にランクインし、平均年収は495万円です。理系の知識と技術が求められるメーカーへの就職率が高く、年齢とともに年収が上がっていく傾向が強いことが、高年収の理由といえます。

第3位:経済・経営・商学部

経済・経営・商学部の平均年収は480万円で第3位です。実学系の学部であるため、金融機関やコンサルティングファーム、メーカーなど年収が高い企業への就職が多いことが高年収の理由となっています。

高収入と低収入の学部比較

医・歯・薬学系学部出身者の平均年収が509万円であるのに対し、心理系学部出身者の平均年収は290万円です。この差は216万円にも及びます。このことから、技術系や医療系の職種に就く人が多い学部ほど平均年収が高いことが分かります。

偏差値と年収の相関関係

大学の学部の中でも偏差値が高い医学部や法学部の出身者は、一般的に高年収を得る傾向があります。大学受験で努力した分が、将来的に高収入という形で報われることが証明されています。

また、観光系学部や家政・生活科学系学部、心理系学部などの非実学系の学部出身者の平均年収が低い傾向にあることも見逃せません。これらの学部は、一般的な企業でそのまま流用できる学問ではないため、収入が低くなりがちです。

高卒と大卒の年収格差

さらに、学歴による年収格差についても見てみましょう。厚生労働省の「平成28年賃金構造基本統計調査」によると、高卒と大卒では年収に大きな差があります。例えば、高卒男性の平均年収は288万1,000円に対し、大学・大学院卒男性の平均年収は399万7,000円です。この差は約110万円にもなります。高卒女性と大学・大学院卒女性の間でも、約80万円の差が見られます。

50~54歳における年収の違い

50~54歳の年齢層においても、高卒と大卒の年収格差は顕著です。高卒男性の平均年収は347万円であるのに対し、大学・大学院卒男性の平均年収は535万2,000円です。およそ200万円の差があります。同様に、高卒女性の平均年収は226万4,000円、大学・大学院卒女性の平均年収は392万7,000円であり、約170万円の差が見られます。

初任給と生涯賃金の差

初任給においても差が生じています。高卒の初任給は約16万円ですが、大学・大学院卒の場合は21万~23万円です。この初任給の差が積み重なることで、年収や生涯賃金にも大きな影響を及ぼします。高卒男性の生涯賃金は2億670万円に対し、大学・大学院卒男性の生涯賃金は2億6,630万円です。このように、学歴による年収格差は生涯にわたって続きます。

結論

今回の調査から、難関大学出身者は一般的に高収入を得る傾向があることが分かりました。これは、難関大学に進学するためには高い学力や能力が求められ、その後のキャリアにおいても優れた能力を持っている可能性が高いと見なされるからです。難関大学は優秀な教育環境やネットワークを提供することが多く、これらの要因も高収入を支える要因となります。

難関大学への進学を目指す学生にとって、このデータは大きなモチベーションとなるでしょう。努力と投資が将来的に実を結ぶことを示しているからです。


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