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共通テストが出願開始!私立大学専願者はどうする?

いよいよ共通テストの出願が開始されました。2025年度の大学入学共通テストは、来年の1月18日と19日に実施される予定で、出願受付が昨日から始まりました。出願の締め切りは、10月7日の消印有効です。国公立受験生は受けない選択肢はありません。今回は私立大学専願の受験生にとっては、共通テストを受けないという選択肢もあり、今回はそのメリットとデメリットについて考えてみます。

私立大学専願者が共通テストを受けるべきか?

まず、私立大学を個別試験で受験する場合、共通テストの点数は受験結果に影響を与えません。つまり、共通テストを受けてもその点数は私立大学側に伝わらず、合否には関係しないのです。このため、私立大学のみを志望する場合は、共通テストを受けるかどうかは本人の判断に委ねられることが多いです。しかし、共通テストを受けることで得られるメリットもいくつか存在します。

試験本番の雰囲気を体感できる

共通テストを受験することで、試験本番の緊張感や会場の雰囲気に慣れることができます。共通テストは多くの場合、個別入試よりも早い時期に行われるため、試験慣れが不足している受験生にとって、リハーサルとして最適です。特に「本番に弱い」と感じている人には、共通テストを経験することで心構えができるため、個別入試でのパフォーマンス向上につながる可能性があります。
大学受験自体が初めての現役生は場慣れする意味でも受ける価値はあると言えばあります。

自分の実力を確認できる

共通テストは、基本的な学力を問う試験であり、難問や奇問はあまり出題されません。そのため、高校までの学習成果を客観的に評価できる良い機会です。共通テストで高得点を取ることができれば、自信がつき、その後の個別入試にも良い影響を与えるでしょう。

英語長文対策として有効

共通テストの英語では、長文読解力が特に問われます。過去のセンター試験とは異なり、より実用的な英語力が求められ、全ての問題で長文を読む力が必要です。私立大学の個別入試でも、英語の長文読解は高い配点が設定されているため、共通テストの対策を通じて英語力を鍛えることが、私立大学の入試にも役立つ可能性があります。

私立大学専願者が共通テストを受けるデメリット

一方で、私立大学専願の受験生が共通テストを受けることには、いくつかのデメリットもあります。

個別入試対策の時間が減る可能性がある

共通テストを受けるためには、対策を行う必要があります。しかし、私立大学の個別入試は共通テストの後に実施されることが多いため、共通テスト対策に時間を取られすぎると、個別入試の準備が不十分になる可能性があります。特に、私立大学専願者は共通テスト対策と個別試験対策のバランスを取る必要があり、どちらにも十分な時間を割くことが求められます。
特に医学部などは共通テストボーダーは非常に高く狙えない上に、共通テストの2日後には私立医学部の試験が始まるため最初から国公立を挑戦しないならばその2日間を勉強に当てたほうがいいと言えます。

共通テストの結果に振り回されるリスク

共通テストの結果が思わしくなかった場合、ネガティブな感情にとらわれることがあります。受験生は共通テストを単なる練習と捉えていても、実際に低い点数を目の当たりにすると、自信を失い、個別入試に悪影響を及ぼすことも考えられます。このような状況を避けるためにも、共通テストの結果を冷静に受け止め、本番の個別入試に集中する必要があります。特に共通テストになってから過去のセンター試験とは違い共通テストの対策がしっかりと必要になります。無対策では点が取れませんしいい結果を呼び込むことはできないでしょう。

共通テスト利用方式の私立大学入試とは?

共通テストは、私立大学の入試でも「共通テスト利用方式」という形で採用されています。この方式では、共通テストの点数を利用して合否を判定するため、一般入試と並行して出願できる場合が多いです。共通テスト利用方式を選ぶメリットとして、個別試験を受けることなく、複数の大学に出願できる点があります。

しかし、この方式には注意点もあります。例えば、共通テストの自己採点結果をもとに出願できない「事前出願」が多いため、模試の結果や自分の予想得点に基づいて早めに志望校を決めなければなりません。さらに、共通テスト利用方式は募集人員が少なく、志願倍率が非常に高くなることが一般的です。これにより、出願の際には慎重な判断が求められます。

まとめ

私立大学専願の受験生にとって、共通テストを受けるかどうかは重要な選択となります。共通テストを受けることで得られる試験慣れや実力確認の機会、英語長文読解力の向上といったメリットは大きいですが、一方で個別試験対策に支障をきたす可能性や、結果次第でメンタル面に悪影響を及ぼすリスクも考えられます。最終的には、自分の受験戦略や志望校に応じて、慎重に判断することが必要です。共通テスト利用方式での出願を検討する場合には、事前にしっかりと模試で得点力を確認し、バランスの取れた学習計画を立てることが成功のカギとなるでしょう。


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