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大学受験における小論文の書き方と成功するためのポイント

大学受験における小論文の書き方と成功するためのポイント

大学入試の際、小論文が課されることがあり、多くの受験生がこの科目に対して苦手意識を持っているのではないでしょうか。小論文は、他の主要科目と比べて対策が遅れがちであり、模試でも思うような点数が取れないと悩むことが少なくありません。この問題は、多くの高校で小論文の授業がほとんど行われていないこと、指導方法が確立されていないことに起因しています。今回は、小論文の基本的な書き方、作文との違い、そして対策のポイントについて解説します。

小論文とは何か

小論文は「小さな論文」という意味を持ち、与えられたテーマに対して自分の意見を論理的に示す文章のことです。ここで重要なのは、「感情」や「感想」を書くのではなく、論理的な構成と明確な結論を持つことです。したがって、作文や感想文とは異なり、文章の美しさや表現の余韻よりも、論理の筋道や説得力が重視されます。

例えば、感想文では、自分の感じたことを自由に書くことが求められますが、小論文では根拠を示しながら、自分の意見を論理的に展開することが必要です。つまり、小論文は感情的な表現よりも、客観的で理路整然とした文章を求められるのです。

小論文と作文の違い

小論文と作文の違いを理解することが、小論文対策の第一歩です。作文では、個人の体験や感想を中心に書かれ、主観的な感情や表現が重要視されます。一方、小論文は、論理的な根拠や理由を示しながら、自分の意見を展開することが求められます。以下に、小論文と作文の主な違いをまとめました。

  • 目的: 小論文は、自分の意見や主張を論理的に伝えることを目的とし、作文は体験や感想を表現することを目的とします。
  • 構成: 小論文は「序論・本論・結論」の三部構成を基本とし、論理的な流れを重視します。作文は自由な構成が許される場合が多いです。
  • 文体: 小論文では「だ・である」調が一般的ですが、作文は「です・ます」調でも問題ありません。
  • 表現技法: 小論文では文学的な表現(比喩や倒置法など)は控えるべきです。一方、作文ではこれらの技法を活用して感情を豊かに表現することが許容されます。

大学入試における小論文の種類

大学入試で課される小論文には、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜の3つの入試方式がありますが、どの方式でも基本的な書き方に大きな違いはありません。しかし、求められる内容には違いがあります。一般選抜では、個性や知識の深さが重視されることが多いのに対し、推薦型や総合型選抜では、バランスの取れた社会的視点が重要とされることが多いです。

小論文で求められる「意見」とは

小論文において重要なのは「意見」です。しかし、「意見」とは単なる感想や感情とは異なります。意見は、論理的な根拠に基づいて提示されるべきものであり、感情に流された主張は避けるべきです。例えば、「納豆が大好きだから毎日食べたい」は感想ですが、「納豆には健康効果があり、積極的に摂取すべきだ」というのは意見です。このように、意見には根拠があり、説得力があることが重要です。

小論文の三部構成

小論文は基本的に「序論・本論・結論」という三部構成で書かれます。この構成を守ることで、論理的な文章を書くことができ、読み手に説得力を持たせることができます。

序論

序論では、テーマに対する自分の立場や意見を簡潔に示します。序論の役割は、これから展開する論点を読者に明確に提示することです。一般的には、小論文全体の文字数のうち、10~15%程度を序論に割り当てると良いでしょう。

本論

本論では、序論で提示した意見に対して、論理的な根拠を示しながら具体的に展開します。根拠は自分の体験やデータ、社会的な事例などを用いて述べると効果的です。小論文全体の65~80%程度の文字数を本論に割り当て、内容を充実させましょう。

結論

結論では、序論と本論で述べたことを簡潔にまとめ、最終的な結論を提示します。結論の役割は、読者に自分の主張を再確認させ、印象的に終わらせることです。結論は全体の10%程度の文字数を使って書くと良いです。

小論文を書く際のポイント

  1. 構成を事前に練る: 書き始める前に、全体の構成を考え、どのように論を展開するかを計画することが重要です。これにより、途中で意見があやふやになったり、文字数が足りなくなったりすることを防ぎます。

  2. 時間配分を意識する: 制限時間内にしっかりと書き上げるために、構成を練る時間、実際に書く時間、そして見直しの時間を適切に配分しましょう。見直しの時間を確保することは、誤字脱字を防ぐためにも重要です。

  3. 適切な段落分け: 読みやすい文章を書くためには、適切な段落分けがポイントです。課題文の要約、序論、本論、結論といった段落で分けると、論理的な流れが分かりやすくなります。

  4. 原稿用紙の使い方に注意する: 小論文では、原稿用紙のルールを守ることが求められます。例えば、句読点やかっこなどの使い方にもルールがあり、正確に使うことで評価を落とすことを避けられます。

終わりに

大学入試における小論文は、論理的な思考力と表現力を評価する重要な試験です。感情的な作文とは異なり、しっかりとした根拠に基づいて自分の意見を展開することが求められます。構成を意識し、論理的に文章を組み立てることで、小論文を書く力は向上します。最後に大切なのは、書いた文章を見直し、誤字脱字や論理の飛躍がないかを確認することです。


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