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私立大学の地方入試は不利なの?

私立大学の地方入試は本当に不利なのか?

私立大学の地方入試に関する噂は、受験生にとって信じがたい話もあります。地方在住者が有利に扱われるや地方から受験すれば合格しやすいという噂がありますが、実際にはどうなのでしょうか。この記事では、私立大学の地方入試に関する現実と噂を分かりやすく解説していきます。

都市伝説と現実

嘘です。地方の受験生が優遇されるという噂は真実ではありません。その逆もまたしかりです。そんなことをしていればお国からお𠮟りが入ります。私立大学の入試において、居住地によって有利・不利が生じることは基本的にありません。同じ問題が同じ時間に出題され、同じ基準で採点されるため、場所に関係なく公平に判断されます。そのため、地方からの受験が本学地(大学の所在地)での受験に比べて不利になることはないのです。

地方入試のメリット

わざわざ大学本拠に行かなくてよい地方入試には受験生にとって様々なメリットがあります。以下に、その代表的なものを紹介します。

1. 移動が楽で負担が少ない

大学の所在地まで遠征する必要がなく、近くの試験会場で受験ができる点は大きなメリットです。受験は体力的にも精神的にも負担が大きいものですが、試験会場が自宅から近い場合、体力の消耗が少なく、試験に集中しやすくなります。本当ならこちらから行かなければならない予定が大学側から来てくれるなんて、サイコーですね。

2. 交通費や宿泊費が節約できる

遠方にある大学まで行く場合、新幹線や飛行機を利用することが多く、その交通費は数万円にのぼることもあります。さらに、試験前日に宿泊する場合は宿泊費もかかります。しかし、地方入試を利用すればこうした費用が抑えられ、金銭的な負担を軽減することが可能です。

3. 環境に慣れていることで精神的に落ち着ける

慣れ親しんだ環境で受験できることは、受験生にとって大きな利点です。知らない街で試験を受けることは、緊張感やストレスを増加させ、集中力や実力発揮に悪影響を与える可能性があります。地方入試では、いつもの環境で準備し、落ち着いた状態で試験に臨むことができます。

地方入試のデメリット

一方で、地方入試にはいくつかのデメリットも存在します。以下にその主なものを挙げます。

1. 受験方式が限られている

地方入試では、試験方式が限定されることが多いです。例えば、ある大学では「全学部統一日程」のみ地方会場で実施し、「個別日程」は大学所在地のみで行われる場合があります。このように、地方入試では受験方式に制限がかかることがあるため、志望校や学部によっては地方入試が選択肢に入らないケースもあります。

2. 実際のキャンパスの雰囲気を感じられない

地方入試の試験会場は、必ずしも受験する大学のキャンパスではありません。多くの場合、ホテルの大広間や地元の会場で実施されるため、実際の大学の雰囲気を感じることができません。大学の本拠地で受験することで、大学の雰囲気や環境に慣れることができる点は、受験において重要な要素です。
いざ大学に入ってみてなんか印象と違うな・・・なんてことがないとも限りません。

3. 別室受験ができない場合がある

体調不良などの理由で別室受験が必要になる場合、地方の試験会場では対応できないことがあります。本学地での受験であれば、別室対応の設備が整っていることが多いですが、地方ではそれが難しいこともあります。事前に大学に確認し、必要な場合は適切な対応をお願いすることが重要です。

地方入試はどのように利用すべきか

地方入試は便利な選択肢ですが、そのメリットとデメリットを理解した上で、自分にとって最適な受験方法を選ぶことが大切です。以下に、地方入試の活用におけるポイントをまとめます。

1. 受験する大学の入試方式をよく調べる

地方入試の試験方式や会場がどこにあるかは、大学によって異なります。出願する前に、自分が希望する学部や学科でどのような方式が提供されているか、地方会場での受験が可能かどうかを必ず確認しましょう。

2. 地方入試でも本学地でも同じ内容で実施されるか確認する

地方入試の試験問題が本学地で行われる試験と同じ内容であるか、大学の入試要項を確認することも大切です。試験内容が同一であれば、受験地に関係なく公平な評価が受けられることを確認できます。

3. 自分の体調や精神状態に配慮した受験を考える

自分にとって最も安心できる環境で受験することが、合格に繋がる大切なポイントです。遠方への移動が負担となる場合は、地方入試を利用し、逆に本学地での受験が有利に感じるなら、積極的に遠征を検討するのも一つの方法です。

私立大学に「地方枠」は存在するのか?

「地方枠があるから、特定の地域からの受験生が優遇される」といった話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは単なる噂であり、事実ではありません。私立大学の受験においては、全ての受験生が平等な条件で評価されます。そのため、地方からの受験だからといって特別に優遇されることはないのです。地方枠があるのはせいぜい医学部位なので気にする必要はありません。

結論

私立大学の地方入試は、受験生にとって便利な選択肢であり、交通費や精神的な負担を減らすメリットがあります。しかし、その一方で受験方式の選択肢が限られることや、大学の雰囲気を感じにくいなどのデメリットも存在します。最も重要なのは、自分の希望する大学や学部が提供する試験方式を十分に調べた上で、自分にとって最適な受験方法を選ぶことです。


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