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共通テスト英語の効果的な対策方法について

共通テスト英語の効果的な対策方法について

共通テスト英語は、これまでのセンター試験と比較して形式や要求されるスキルが大きく変化しています。そのため、適切な対策を行うことが高得点への鍵となります。以下に共通テスト英語の特徴と、それに応じた具体的な対策を説明します。


出題範囲と試験の特徴

共通テスト英語では、「筆記」と「リスニング」の2つの領域が試験範囲です。しかし、センター試験のように文法問題や語句整序といった形式的な問題はなく、全体が長文読解問題で構成されています。このため、「読んで内容を理解する力」を基盤とした対策が求められます。具体的な試験の特徴としては以下の点が挙げられます。

  1. 読解の比重が大きい
    問題文は全て長文形式であり、総語数が6000語にも達します。そのため、文章を速く正確に読み解く能力が求められます。

  2. 設問の形式が多様化
    長文とともにグラフや表、イラストなどの資料を組み合わせた問題が出題されるため、資料から情報を素早く読み取る力も重要です。

  3. 総合的な英語力が必要
    文法や語彙力は直接出題されないものの、読解に必要な基礎力として欠かせません。また、設問を解く際には速読力や情報処理力に加えて、思考力や判断力も必要とされます。


筆記試験対策

読解スピードの向上

共通テスト英語では、1分間に150語程度の速さで文章を読む力が求められます。これはリスニング試験の読み上げ速度である1分間130語を上回る速さです。効率的に速読力を鍛える方法は次の通りです。

  • 多読を実践する
    様々なジャンルの英文を大量に読み、英語を日本語に訳さずそのまま理解する練習をします。この習慣が速読力の向上に直結します。

  • 文章の構造を把握する練習
    長文を読む際に、段落ごとの主題をつかむ訓練を行いましょう。英文全体を把握する能力を養うことが大切です。

効率的な解答方法

長文読解をスムーズに進めるためには、設問文や選択肢を活用して読むべきポイントを絞ることが有効です。

  1. 設問を先読みする
    問題文の要求を事前に把握し、解答に関連する情報を探しながら読むことで、時間を短縮できます。

  2. 重要箇所に印をつける
    解答に絡みそうな情報を目立たせることで、本文と設問を照らし合わせる時間を節約できます。

  3. 消去法を活用する
    選択肢を比較し、明らかに不正解と思われるものを消すことで、迷わずに答えを絞り込むことができます。


リスニング試験対策

共通テストのリスニングは、「音声を聞きながら情報を処理する力」が求められます。聞き取る速度が速く、内容も具体的な情報や状況の理解が問われるため、以下の点に留意して対策を進めましょう。

  1. 多聴を重視する
    ナチュラルスピードの英語を聞き続けることで、語順通りに理解する力を鍛えます。多聴はリスニング力だけでなく読解力にも好影響を与えます。

  2. パラレルリーディングの活用
    英文を目で追いながら音声を聞く「パラレルリーディング」を行うことで、リスニング力とリーディング力を同時に鍛えることが可能です。

  3. 模試や過去問を使った練習
    実際の試験形式で訓練し、リスニングに特有の問題形式や時間配分に慣れましょう。


資料問題への対応

資料問題では、長文と資料を組み合わせて解答する形式が一般的です。このタイプの問題では以下のポイントが重要になります。

  • 資料の構造を理解する
    表やグラフなどの要点を素早く読み取り、本文の内容と関連づけて解釈する力を養います。

  • 何を問われているのかを正確に把握する
    資料からどの情報を引き出す必要があるかを見極める力が試されます。日頃から多様な形式の資料に触れておくことが効果的です。


その他の重要な対策

語彙力と文法力の強化

語彙力は読解力の基盤です。頻出単語を確実に覚え、文法の基本を押さえることで、長文読解においてもミスを減らすことができます。ただし、文法問題が直接出題されるわけではないため、深追いしすぎず多読やリスニングに時間を割くことが重要です。

時間配分の練習

共通テストでは、問題量に対して試験時間が限られているため、時間管理が得点の鍵となります。模試や過去問を活用し、各大問にかける時間を事前に決めておきましょう。


最後に

共通テスト英語の攻略には、基本的な語彙力や文法力をベースに、多読・多聴を通じた速読力とリスニング力の強化が不可欠です。また、問題形式や時間配分に慣れるために模試や過去問を繰り返し解くことも重要です。これらの対策を計画的に進めることで、効率よく得点力を向上させ、目標を達成するための力を身に付けることができるでしょう。


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