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模試の正しい受け方と活用法:頻度・選び方・合否への影響まで徹底解説

模試の正しい受け方と活用法:頻度・選び方・合否への影響まで徹底解説

大学受験に向けた学習のなかで、模試(模擬試験)は非常に重要な役割を果たします。ただし、やみくもに模試を受けるだけでは効果は薄く、むしろ時間を浪費してしまう可能性もあります。この記事では、模試を受ける最適な頻度や種類の選び方、模試を最大限活用する方法、そして意外と知られていない「模試が合否に与える影響」についてまで、詳しく解説していきます。


模試は月1回の受験:最適な理由

模試の受験頻度については、「月に1回」が最もバランスが取れていておすすめです。というのも、学習の成果が目に見える形で現れるには、おおよそ数週間~1か月はかかるためです。

例えば、前回の模試で弱点が見つかり、その対策に取り組んだとします。その成果が次に反映されるには一定の時間が必要です。一方で、模試の間隔が空きすぎると、方向性がズレたまま長期間勉強を続けてしまうリスクもあります。

逆に、あまりに高頻度で受けてしまうと、結果が変わらずモチベーションが下がったり、成績の変動に一喜一憂しがちになり、学習の軸がブレる原因にもなります。


自分に合った模試を選ぶ3つのポイント

模試は様々な団体によって実施されており、形式や難易度、対象層も多様です。ここでは、模試を選ぶ際に注目すべき3つの観点をご紹介します。

1. 出題形式:マーク式か記述式か

大きく分けて、模試にはマーク式と記述式があります。
共通テストを受験する場合は、マーク模試でマーク形式に慣れることが不可欠です。一方、国公立の二次試験や私大の一般入試を目指す場合は、記述模試で論述力や応用力を鍛える必要があります。

共通テスト模試で全体の時間感覚や問題量に慣れることで、本番での時間不足や焦りを防げます。

2. 難易度と志望校の相性

有名予備校が主催する模試には、それぞれ難易度に差があります。「偏差値の高い大学を受けるなら難しい模試を」という考え方は誤りで、大切なのは「志望校の出題傾向に合った模試を受けること」です。

例えば、早慶の入試は記述と読解の総合力が問われるため、それに即した模試が必要です。逆に、センター利用型の入試であれば、共通テスト模試を中心に受けるべきです。

3. 母集団の規模

模試の結果は、他の受験者との相対評価でもあります。受験者数が多ければ多いほど、母集団としての信頼性が高まり、自分の位置づけを客観的に確認できます。特に、受験戦略を立てる段階では、多くの受験者が参加する全国模試を中心に受けると良いでしょう。


模試の種類を理解しよう

模試は目的によって次の3つに分類されます。

①マーク模試

マーク模試は大学入学共通テストに対応した模試で、基本的にマークシート方式。多くの受験生が受験するため、全国的な自分の立ち位置を知るのに最適です。記述力が必要とされない入試を志望する場合は、マーク模試が中心になります。

②記述模試

記述模試は国公立の二次試験や、私大の個別試験で必要な論述力や分析力を問う内容が中心です。問題もやや難しめに構成されており、受験生の「思考の深さ」や「論理性」が問われます。

また、マーク模試とセットで受けることで、より精度の高い成績分析(ドッキング判定)を行える場合もあります。

③特定大学・学部別模試

東大・京大・医学部など、難関校を想定した模試もあります。出題内容はその大学の入試傾向に極めて近く、実戦さながらの練習が可能です。また、受験者層も同じ大学を目指す人に限定されるため、自分の実力をよりリアルに測ることができます。


試験当日の「戦術」を磨く場としての模試

模試は、単に知識の確認をする場ではなく、試験本番でどう動くかをシミュレーションする絶好の機会でもあります。たとえば、

  • 問題数を確認してから時間配分を決める

  • 難しい問題は後回しにする

  • ミスした箇所に戻るためのメモを残す

といった「試験中の戦術」も模試で練習しておきましょう。

また、休憩時間の過ごし方や昼食の取り方なども本番同様に試しておくと、当日のパフォーマンスに差が出ます。


模試の結果が合否に与える影響

模試そのものが直接合否に影響を与えるわけではありません。しかし、模試での自己管理能力や戦略の完成度によって、本番の得点が大きく変わるのは事実です。

実際、次のような「受け方の失敗」で合格圏から外れるケースもあります。

  • 時間配分ミスで焦る

  • 解けない問題に固執して時間ロス

  • 見直し不足によるケアレスミス

  • 思い込みによる誤読・誤解答

  • 出題形式の変更に動揺する

模試は「本番でしない失敗を、今のうちに全部経験する」ための場でもあるのです。


面接試験に模試が関係することもある?

一部の大学(特に推薦・総合型選抜など)では、模試の成績を提出書類として使うケースがあります。具体的には、

  • 国公立の推薦・AO入試で模試の成績を参考資料に使う

  • 私立大の総合型選抜で、高校在学中の模試結果を聞かれる

  • 医学部系で学力と人間性を総合評価するための判断材料になる

といったケースです。

「成績がすべて」ではないですが、模試の結果が信頼できるデータとして見られることもあるため、模試でもある程度の成果を出しておくのがベターです。


模試後にやるべきこと:反省と分析

模試の真価は、受け終わった後にどう活かすかにかかっています。成績表が返ってきたら、以下の手順で振り返りを行いましょう。

1. 自己採点と実際の点数の差を確認

共通テストでは、自己採点の精度が重要です。点数の見誤りがあると、出願先の選定にも悪影響が出ます。

2. 間違えた問題の原因分析

ケアレスミスなのか、理解不足なのか、情報処理スピードが足りないのか――原因ごとに対策が異なります。

3. 時間配分や戦略の見直し

「あと5分あれば」「先に後半をやっていれば」といった後悔は、次の模試・本番での改善に繋げましょう。


模試はあくまでも通過点

最後に強調しておきたいのは、模試はゴールではなくプロセスの一部だということです。模試が終わった後、「疲れた…」と気が緩むこともあるかもしれませんが、重要なのはその先の行動。

  • 復習はできているか

  • 分析をもとに勉強方法を改善しているか

  • 次の模試や本番に向けた計画を立てているか

模試を“活かせるかどうか”が、合否の分かれ目になるのです。


まとめ

模試は、自分の現状を知り、次の学習の方向性を定めるための大切なツールです。正しい頻度で、自分に合った模試を選び、受験当日の練習の場として活用する。そして、終わった後には必ず分析と復習を行う。これらを習慣化することで、模試は「受けるだけ」で終わらない、真に力になる存在になります。

模試はあなたの成長を加速させる“鏡”です。正しく活用し、志望校合格に一歩ずつ近づいていきましょう!


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