2025年度の大学入学共通テストから、新課程対応として「情報I」が加わります。この新科目は、現代社会で求められる情報リテラシーや基礎的なプログラミングスキル、データの活用力などを評価するものです。
この記事では、「情報I」の試験の概要や特徴、受験対策について詳しく解説します。
「情報I」が加わることで、共通テストの総点数は従来の900点から1000点に変更されます。
2025年の共通テストでは、2日目(1月19日)の17:00~18:00に実施予定です。
試作問題では、次のような大問4問構成が示されています。本番でも同様の形式が想定されますが、分野横断型の問題や選択問題が加わる可能性もあります。
第1問(知識問題)
第2問(情報デザイン)
第3問(プログラミング)
第4問(データ活用)
広い出題範囲
「情報I」の全範囲から出題され、偏りがありません。情報モラル、プログラミング、データ分析など幅広い知識が求められます。
時間制約の厳しさ
試作問題では約40題が出題されており、英語リーディングと同程度の分量を60分で解く必要があります。効率的な時間配分が重要です。
実用性重視
単純な知識問題ではなく、実際の問題解決に役立つ知識の活用が求められます。
独自のプログラム表記
共通テストでは、「共通テスト用プログラム表記」という独自言語が採用されます。Pythonなど実用的なプログラミング言語とは異なりますが、基礎的なプログラムの理解があれば十分対応可能です。
初年度の試験では難易度が極端に高くなる可能性は低いと予想されます。教科書や授業内容をしっかり理解していれば高得点を狙えるため、得点源として有利に働く可能性があります。
「情報I」で学ぶ内容は、大学生活や社会人として必要な基礎知識です。情報リテラシーやデータ分析のスキルを身につけることは、将来にわたって大きなメリットとなります。
暗記だけでは通用しない問題が多く含まれています。学んだ知識を応用できるよう、実際に問題を解きながら理解を深めましょう。
「プログラミングだけ」「データ分析だけ」など、特定の分野に集中するのは危険です。出題範囲全体をカバーする学習が必要です。
共通テスト初年度で過去問がないため、不安を感じる受験生もいるでしょう。しかし、次の方法で対策は十分可能です。
試作問題を解く
試作問題は共通テストの形式を把握するための貴重な資料です。実際の試験と同じ条件で解いてみましょう。
予想問題集を活用
市販の予想問題集を活用して、出題形式や時間配分の感覚を養いましょう。
プログラムやグラフの練習
プログラミングやデータ分析の基礎練習を繰り返すことで、自信を持って試験に臨むことができます。
「情報I」は、新課程で必履修となった科目のため、多くの受験生にとって初めての試験となります。しかし、教科書を基盤とした学習を徹底し、幅広い分野に対応できる準備を進めれば、高得点を狙うことも可能です。
時間制約の厳しい試験ですが、適切な時間配分や問題演習を通じて、効率よく取り組む力を養いましょう。「情報I」を得点源として活用し、共通テストでの成功を目指しましょう!