浪人生活が始まる前の3月は、非常に重要な時期です。この期間の過ごし方が、これからの1年間の受験勉強の基盤を作ります。ここでは、3月にやるべきことを整理し、効果的な勉強法や浪人生としての心構えについて解説します。
これまで使用してきた参考書を完璧にすることが最優先です。新しい参考書に手を出すことはおすすめしません。その理由は以下の通りです。
予備校のテキストが追加されるため 浪人生は予備校に通うことが一般的で、4月以降に新しいテキストが大量に配布されます。そのため、今の時点で新しい参考書を増やす必要はありません。
既存の参考書を完璧にできていない可能性が高い 「完璧にした」と思っている参考書でも、抜けや理解不足があることがほとんどです。まずはそれを埋めることが重要です。
したがって、3月は 「新しい参考書を増やす」よりも「今まで使ってきたものを完璧にする」 ことに集中しましょう。
合格を勝ち取るためには、自分がなぜ不合格だったのかを明確にする必要があります。振り返りを通じて、「どこまで達成できていたのか」「何が足りなかったのか」 を確認しましょう。
このように、細かく分析することで、今年1年の勉強計画が立てやすくなります。「足りなかったこと」を補い、「プラスアルファの学習」をすることが、来年の合格につながります。
浪人生の強みは、すでに受験を経験しているため、学力の伸びや今後の課題をある程度予測できることです。そのため、3月中に志望校を決めることが重要 です。
モチベーション維持につながる 目標が定まることで、計画的に勉強を進めやすくなります。
学習計画を立てやすい 志望校の出題傾向に合わせて、無駄のない勉強ができます。
ゴールが不明確なまま勉強を続けるのは大変です。3月中にしっかりと志望校を決め、目標を明確にしましょう。
振り返りをする際には、「自分の課題」を具体的に書き出すことが大切です。
具体的には、 紙に最低10個の反省点を書き出す ことをおすすめします。書き出すことで、曖昧だった問題点が明確になり、次の対策を立てやすくなります。
また、浪人生として成功した人の多くは、自分の課題を初期段階で明確にできていた という共通点があります。
浪人生は「基礎の積み直し」が重要です。まずは土台を固めることを優先しましょう。
浪人生にとって、精神的な健康は非常に大切です。不合格が続いた場合、自分の努力を否定されたように感じることもあるでしょう。
そんな中で、3月に無理に勉強を詰め込んでも逆効果になることがあります。
現役生は学校に行くという外せない用事があります。邪魔なように思えても学校でのイベントや友達との何気ない会話というのはメンタル維持に一役買っています。しかし浪人生となると友達が一人もいないなんてことはザラですし勉強すること以外はすべて無駄な時間ともいえるので精神的にどんどん追い詰められていきます。年明けにメンタルが持たずにまともに受験ができないなんてことでは意味がありません。心の状態の維持管理もしっかりやっておきましょう。
試験直前のように一日10時間、15時間と勉強する必要はありません。3月にしっかりと気持ちをリセットすることで、4月以降の勉強に集中しやすくなります。
受験した大学の得点開示を必ず行いましょう。得点開示をすることで、以下のことが分かります。
得点開示の結果をもとに、具体的な対策を立てることが浪人成功の鍵 となります。
3月の過ごし方は、これからの浪人生活を左右する重要な期間です。
浪人は長期戦です。3月を有意義に過ごし、4月からの本格的な勉強に備えましょう!