
高校受験の無い中高一貫校では、中学の初めから大学受験を見据えた授業が展開されます。そしてその一貫校の多くが高校2年生の終わりまでに大学受験の全範囲の指導を終えます。理系で言えば高校2年生の終わりには数学ⅢCまでの指導が終わります。故に、必然的に公立中学、高校よりも速い授業進度となります。中学入試が終わり一息つく間もなくスピードが速い授業が展開される為、さっぱり分らない、あるいは表面的にはついていっているけれどなんだかよく分からない、という状態に多くの生徒が陥ります。
特に中学生からスタートする英語教育において言えば、外国語習得には初めの段階で大変な労力がかかります。次から次へと教えられる語彙と文法を定着させるためにはたくさんのドリル学習が必要です。この段階を前倒しのカリキュラムでやられると、生徒の選択肢は2つだけ、中学受験が終わったばかりなのに、また毎日たくさんのドリルをやる、あるいは放棄してしまう、このどちらかです。英語指導についての詳細は「
akamonlabの英語教育について」をご覧下さい。数学においては、中学受験を超えてきた生徒は算数が得意な生徒が比較的多く、数学的な思考は相対的に優れている場合が多いです。しかしそれ故に、例えば因数分解などの数学の基礎計算等を疎かにしてしまう場合が多く、因数分解それ自体は勿論問題なく出来ても、それが必要な総合的な問題を処理する現場で上手く使いこなせていない生徒を上位模擬試験の採点等で良く目にします。偏差値70レベルの生徒でさえそれを使うことに気付かない場合も多いのです。このような部分にも非常に沢山の穴がある場合が多いのです。中学生の時に学習する因数分解の様な基礎計算は非常に大切であり、それが東大入試等で出題される様な難問の解決の鍵を握っていることも珍しくないのですが、このような学校の早い展開の授業とそもそも算数は得意であるという生徒自身の潜在的な意識の相乗効果によってこの様な実態になっているようです。
当塾では常に、分らなくなってしまったものは最初の段階に立ち戻って分るまで指導するという姿勢を貫いています。高校生になっていても中学で習得しておかなければならない事項が習得できていなければ、毎回の授業でテストをして必ず出来るようにしてもらいます。分らない項目を基礎から丁寧に説明します。